2度目の卒業写真
一雨ごとに春に近づいてますね。三寒四温とはよく言ったものです。
寒かったり、暖かかったり、昨日の冷たい雨が嘘のようです。
こうやって少しづつ春になるのを昨年もここで見ていました。
スクールの窓辺には季節ごとの歌を綴っています。
5月には「ハナミズキ」、9月には「晩夏」というように。
そして3月「卒業写真」は2度目です。
悲しいことがあると
開く皮の表紙
卒業写真のあの人は
優しい目をしてる
街で見かけた時
何も言えなかった
卒業写真の面影が
そのままだったから
人ごみに流されて
変わっていく私を
あなたは時々
遠くで叱って
あなたは私の青春そのもの
今年の卒業写真は、なんだか昨年よりじんわりします。
春は別れの季節だけど、出会いの季節、スタートの季節、
新しいことを始める季節。
この窓辺の歌を見て誰かが
「歌を始めてみようかな」
そう思ってくれたら嬉しいな。
そしてその場所が空の色と風の音ならこんな嬉しいことはない。
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