この町にある理由
ミュージックスクール、そう検索すると16,500,000 件と出てきた。
数え切れない、と言っても良いくらいの数スクールがあるわけで、そんな中、空風がこの町にある理由はなんだろう?
夕方、生徒さんが引けてデスクで事務処理をしていたら通りで大きな音がしてその後悲鳴が聞こえた。
条件反射でスクールを飛び出して、シートベルトをしたままの2人のお子さんを乗せたまま倒れてる自転車を起こしていた。女の子はわんわん泣いてた。倒れちゃったら女性だけでは起こせない重さだね。
別に「自分偉いでしょ?」って話ではない。
手を貸してると、お隣の印刷屋さんの社長が「先生どうしたの?大丈夫?」と来てくれた。
そう、そうなんだ。もしここでスクールをやっていなくて、たまたま近くにいただけで、自分にこんなことできたかな?躊躇なく。
そしてそんな自分に声をかけてくれる人がいたかな?この町で。
スーパー袋は破れてるし、下の女の子はまだパニクってるし、スクールで休んでもらうことにした。1度は「大丈夫です」と言っていたママでしたが、通りかかった人に勧められて「やっぱり休ませてください」とやってきた。
もしこれが普通のマンションなら、そうはならない話だ。
なんだかこの町というと大げさだけど、この通りを行き来する人に「勝手に責任」みたいなものを最近感じてる自分がいる。
子供達に映画会を開いたり、猛暑の休憩所とか言っちゃったり、半年前の自分が見たら「どうかしてぜ!」と言いそう。
僕は前世とか占いとか、そういったものを信じたり、左右されたりする人間ではないんだけど、「導かれてるな」って思うことは何度も経験してる。
きっとここに空風があるのにはそれなりの理由があるんだ。
バンドエイドなんてスクールにはなかったけど、逆隣の糸遊ママがなけなしのバンドエイド3枚を提供してくれた。
余談だけどその数分前、一人の年配の男性がやっていました。
黙って中に入ってきて、話しかけても反応なし。
「休まれていきますか?」
そういうと。。。
「何か食べ物はあるの?」
。。。。。あ、うち、喫茶店じゃないんです。
何度目だろうw。
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