路面店(路面校)と決めて

あまりに慌ただしくて、ちゃんと書いてなかった。

自分が忘れないために、そしてこれから続くかもしれない誰かのために。

歌を教えて17年。歌に関わってからは気が遠くなるほどの時間が経った。

これまでにデビューも経験できたし、非常勤という枠であれば仕事もおかげさまで頂ける。

そんなに人として誇れるものはないけど、東京で素敵な仲間に出会えたことと、

17年という長い時間、「歌」だけで生きていけているということ、これだけは誇れる。

だからこれからもそんな日々がずっと続いていくと思ってた。そしてきっと続いてく。

だけど、ふと立ち止まったのはちょっとした疑問が心に沸いたから。

歌をいろんなところで自由に教えたい、自由に歌いたい。だから「フリー」という道を選んだはずなのに、気がつけばフリーという「枠」の中で同じことの繰り返しになってた。

元生徒とライブをすることになって、その打ち合わせをした2017年12月の終わり、クリスマス目前のマクドナルドでその元生徒から目からウロコの一言を言われた。

良く、電流が走るとか、何かに背中を押されるなんて言葉があるけど、大きなハリセンで頭をパチコ〜〜〜ン!と叩かれたようだった。

帰り道にはインターネットで物件を探し、翌日には内見して、その翌日には申し込みをしてた。

完全なる見切り発車。けど、きっと今なんだと思う。

はじめの頃なら自信はなかった。何年か前でも余裕がなかった。

今は冬休みをフルに使って備品や内装の手配。正直お金がいくらあっても足らないw。

妹は自宅を使ったスクールを提案してくれた。負担も少ないし、気軽に始めれると。けど、街中に、1階に、路面に構えることにした。

自分の覚悟でもあり、生徒さんの安心感にもなると思った。そんな高級な備品は買えないけど、大型店とインターネットでいろんなものを調達する。

少なくとも、進学就職で東京に出てくる人より一気に買ってるw。

僕が20年以上前に上京してきたときは、カラーボックス2つ、布団一式、小さなコタツとテレビだけだった。

友人は「少しつづ買い揃えればいいじゃん」とも言ってくれる。

けど、それはできないんだ。一人暮らしをするならそれもいい。けど、自分はスクールをやるんだもんな。

これから色々揃えますからどうか通ってください、なんて学校、嫌だ。

学校でなくても、そんなお店や病院は嫌だ。路面でやるってそういうことなんじゃないかなとも思った。

わからないこと、できないことも沢山あるけど、仲間が助けてくれてる。

「あなたはそういう星の下に生まれたんだよ」と言ってくれる。

いつかそんな人たちに恩返しができるような人間になりたい。


内装は終わった。あしたも一歩前に。


空の色と風の音

新宿から地下鉄丸ノ内線に揺られて8分。(直通の場合)中野富士見町駅から徒歩4分。 都心とは思えない静かな街にある、ちょっと変わった名前の 小さなミュージックスクールのホームページです。

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